日本の里やさと(八郷)・石岡市

日本の里100選に選ばれた八郷(やさと)

こんにちは mizukusa kasumigaura です。
やさとの里山、自然、歴史はすばらしいものが多くあります。生活の近代化に慣れた私達には、心になにか物足りなさを感じませんか。むかしからのふるさとの自然を筑波山や加波山の周辺のなかで、心に沁みる多くを感じることができました。山と源流とさとのある風景。最近の写真と以前の写真とを公開します。by mizukusa kasumigaura
Yasato was selected as one of Japan's best 100 villages.

  

2015年8月30日日曜日

茨城の富士山(ふじやま)/石岡市柿岡、須釜・Fujiyama_Yasato

  茨城の富士山(ふじやま)/石岡市柿岡、須釜


 鼓ヶ峰(つつみがみね)と筑波山恋明書

 石岡市八郷地区にある富士山は昔、鼓ヵ嶺「つつみがみね」(つくば山恋明書)(鼓ヵ峰、八郷町史、新治郡郷土史)と呼ばれていた。
この富士山は峰になっていて柿岡から近くの標高が135.8m、石岡市須釜から登った頂上が152mで現在は石岡市須釜、石沢に登山口があり登山道は自然道で約徒歩30分で頂上の浅間神社に至る。毎年、夏に麓の人達によって祭礼が続いているそうである。柿岡方面からは現在藪が深く登山不可能らしい。柿岡の麓付近には大正2年から続く世界的な研究施設、気象庁地磁気観測所があり、かっては東大の地震研究施設があった。
 鼓ヶ峰は麓の人の話によると山の峰に足で強く踏むと震動するような場所があるという。それで鼓ヵ嶺とよばれたようです。”つくば山恋明書并名所”貞享四年刊(1687)片野長次郎著〔大正2年復刻版、筆者蔵〕に鼓ヵ嶺と記されており、いまから三百数十年前、筑波山系の名所であったことがうかがえる。麓から眺めても、他の山の高所から見ても丸く緩やかな稜線の親しみやすい山である。山河への親しみと敬愛は経済の高度成長時代に多くの人々に忘れ去られてしまった様である。この山の麓を恋瀬川の支流、川又川が流れている。川又川は石岡市川又で恋瀬川と合流する。新治郡郷土史復刻版s54
(原本大正14年、塙泉嶺編纂)によると川又は往古鎌田と称し日本武尊東征の時この地に来たり給い信筑(恋瀬川のこと)小桜川両川へ合流して遙かに鼓ヵ峰(一名富士山)に対する景勝を愛し川又といわれた。云々。

鼓か嶺  馬にむちうつてのほるやつゝみかみね 正次(筑波山恋明書より)
 富士山・茨城県フラワーパークより 
  富士山・茨城県フラワーパークより Feb.17 2012
  富士山・茨城県フラワーパークより
 筑波山と八郷の富士山 Nov.2007
 恋瀬川より 筑波山と八郷の富士山 Nov.2007
 八郷の富士山 Nov.2007
 八郷の富士山ふもとから筑波山
 山頂の浅間神社
 山頂の浅間神社2
 須釜からの上り道
日本アマガエル Nov.2007
アマガエル 保護色は蛇などから守
落ち葉の季節
 長くて大きい松ぼっくり
 長くて大きい松ぼっくり2
 上りみちの山林 針葉樹林
冨士山 八郷 Mar.12 2013
 冨士山 八郷 Mar.12 2013
冨士山 八郷 Mar.12 2013
筑波山恋明書并名所おわりのページ 1687年
訳文
筑波山図右端上が女体山
筑波山恋明書并名所 表題